こんにちは。
コンサルタントの柏原です。

前回は、私の現在と会社員だった過去について少し書きました。

一見、順風な感じに見える会社員だった私。
でも実際には失敗の連続で、自分を否定する氣持ちが強かったという事実。

この失敗の沼にはまっていったのはどうしてなのか?
今回はこの始まりについて書いていきます。
(どちらかと言うと暗い部類の話です。ごめんなさい)

大学受験の失敗

私が人生で最初に体験した大きな挫折。
それが大学受験です。

私は高校まで陸上をしていました。
中長距離で、5000mが専門。
ベストが16分ちょっとくらいだったので、レベルとしては普通でした。

ただ陸上を通して、身体に興味を持ったので、大学では「スポーツ科学」を専攻しようと決めていました。

そして受験に臨んでいったのですが、、、

結果から伝えると、大学に入るまで3年かかりました。
しかも、入学したのはスポーツとは関係のない”商学部”。

一体何があったのか?

自分で言うのもなんですが、、、
この頃は人生で一番勘違いしていた時期なんです。

当時どんな思考が頭の中にあったのかというと

「俺、めっちゃ優秀な人間やから、受験とか余裕やし」
「勉強真剣にしたら、まぁ、受かるやろう」

あっ、私、出身が大阪なので、セリフは関西弁になる時があります。

もう書いていて顔が熱くなるくらい恥ずかしくなりました(汗)
ちなみに当時の私は、学校の試験も赤点ギリギリで通っているくらいの学力。

なのに!
こんなことを考えていたんです。

どうです?
「絶対受からんやん!」
ですよね。

そうなんですよ。
現役時も、1浪時も全て落ちました。

だけど、自分はできると勘違いしているから
「なんで、こうなんの?」という認識。

できない現実。
でも、できると思っている認識。

現実と自分のGAPがありすぎて、どうしたらいいのか自分を見失いました。

そんな精神状態の人間がどうなったのか?
2浪目は、スポーツジムでバイトを始めたり、1日中、淀川を眺めて、めっちゃ日焼けをして家に帰ってくる(←明らかに勉強してない)といった現実逃避してました。

3浪目に突入してもそんな状態が続いていました。

ですが、高校の同級生達と会う機会があって、それが転機になったんです。

久々にみんなに会ったものの、みんなの話は就活の話が中心。
そんな姿を見ているうちに

「みんな社会に出ようとしているのに、何やってるんやろ」
とちょっと虚しい氣持ちになりました。

と、同時に
「あっ、このままやと俺の人生終わるわ(滝汗)」
という危機感を実感したんです。

この事がきっかけで勉強を再開し、1日14時間くらい勉強して、大学には入れました。
ただ希望していたスポーツ科学科は落ちましたが。

とにかく、大学受験からのプレッシャーからは解放され、大学生活が始まりました。

ただし、自分のスポーツへの想いは蓋をして。

適当に、バイトとサークル活動を楽しみ、無駄に時間を過ごす日々。
おそらく人生で一番時間の無駄づかいをしてた時期です。
(登山の同好会に入っていたので、写真はその時のもの)

ただこんなぬる〜い時間は続きません。
大学の3回生(関西では、◯年生ではなく、◯回生と言います)になると、就職という現実を感じるようになってきました。

就職時の妥協

大学3回生の冬から就活を始めた私。
この時どんなことをに妥協をしたのか?

当時最初に考えたことは「スポーツ関連の企業に行こう!」ということでした。

ですが、それをやめちゃったんです。

なぜか?

「スポーツ関連の会社に入っても、仕事で嫌なことがあったらスポーツ嫌いになるかもしれへん」
「それやったら、スポーツは趣味で楽しもう」
「そっちの方が健全やん!(←何が健全なのかが?)」
「よし、安定感のある企業の内定を狙おう」

これが、当時の私が考えたベストな答え。

でも、本当は
「自分の希望する企業の試験を受けて、落ちるのが嫌や」
「落ちたらカッコ悪いやん」
「もうそんなでけへん自分を見るのは嫌や」

というネガティブなことを感じたくなかっただけです。

大学受験で、散々、失敗した私は
「挑戦して失敗する」

これにめちゃくちゃ恐れていたんです。

だから大本命のスポーツとは関係のない企業ばかり受けてました。
(ただし、安定感があり給与水準が高いところ)

そうして就活を続け、大手自動車・電子部品メーカーから内定をいただきました。

就職する会社から送付された内定書を受け取った時は
身体の緊張が解ける”ホッ”とする開放感と
「これで俺の一生は安泰だ」という安心感を感じたのをいまでも覚えています。

ただ!
これが失敗の連鎖の始まりでした。
だって、自分と向き合わずに決めたことだから。

このような自分に向き合わず、逃げた私には更に大きな試練が待ち受けていました。

長くなったので、その話はまた次回。

次回予告

会社生活が始まり、出世のために仕事に邁進する日々。
成果も出て、海外赴任も決定。

一方で、自分の中でますます大きくなっていく欠乏感。

仕事の成果と自分の満足感が反比例の状態になるとどうなるのか?

次回はこのことについてお伝えしていきます。

教訓

この記事を書いていて氣づいた事がありました。
自分への教訓の意味を込めて。

失敗とは自分や物事と向き合わず誤魔化すこと。

結局あとで氣づかされる事件や状況が待ち構えていると思うんですよね。
改めて可能な限り向き合う姿勢を持ち生きていこうっと。